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海の都の物語4読了
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    JUGEMテーマ:旅行
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     日曜に起きて世間を驚かせたのは、中一女子拉致監禁事件。千葉大学を卒業したばかりの大学生が就職のため引っ越したのを機に被害者が脱出して通報。発覚したわけですが、犯人はどういう風に決着を着けるつもりだったのでしょうか。仲良くなって結婚するつもりだったのか、始末に困ったら殺害するつもりだったのか? 千葉大学としては、卒業を取り消しにすべきか議論を呼んでいるようですが、あたけは取り消しにすべきだと思います。同窓生にこういう人間がいては困るというOBも多いはず。

      ところで略奪婚は歴史的にはよくあることだったようで、塩野七生さんによればローマ帝国は独身男性ばかりで建国したため、最初の隣国侵略は略奪婚目当てだったそうです。そうしてなかば強制的に隣国を親戚にして拡大したとか。

     その塩野七生さんの本で最近読了したのは海の都の物語4。もともと途中まで読んで中断していたのですが、ヴェネツィア展あたりから読みだして一か月ほど前に読了したはず。その続きが5だったわけです。

     で宿敵トルコの話はコンスタンチノープルの陥落とかロードス島攻防記などでも知っているわけで、面白かったのはマホメッド二世暗殺計画。最近はトルコ語風発音のメフメト二世と呼ぶのが普通のようです。トルコ王室も西洋女性の略奪婚を繰り返したためにどんどんと血筋は西欧化したようです。


     でもおもしろかったのは弟9話の聖地巡礼パック旅行。当時はキリスト教徒がイスラムの支配下にある聖地エルサレムに巡礼旅行するのが流行りだったようで、実際に巡礼ツアーに参加した人たちの詳細な記録がいくつも残されているようです。で塩野さんはミラノ公国の官吏サント・ブラスカの記録をもとに再構成しているわけですが、大変興味深い。

     そのころ聖地巡礼ツアーを主催していたのはベネツィア以外にもマルセーユなどもあったのですが、圧倒的に人気だったのはヴェネツィアで、巡礼者のために至れり尽くせりのサービスで、途中で不幸にして亡くなったりした場合にも遺族への返金などもきちんと行ったため人気だったとか。いずれにしても半年がかりの命がけの旅行で、途中で断念する人も多かったようです。

     パックツアーというと日本では江戸時代の伊勢参りが原点と思いがちですが、宗教がらみで似たところも多い気がします。しっかりあちこちでお金を落とさせる仕組みも同じで、経済的成熟を背景にしているわけですが、西洋は200年も前に実現していたのですね。

     ミラノを四月末に立ってアドリア海を抜けるまでに二か月以上もかかっていて、もう一度ミラノに戻ったのはその年の11月のはじめ。してみると世界中のどこでも二日もあれば到達できる現代では、もう旅と呼べるものは消失したのかもしれません。次に旅が復活する行先はもう宇宙しかない。
     
    評価:
    塩野 七生
    新潮社
    ¥ 464
    (2009-06-27)
    コメント: 当時の聖地巡礼ツアーをヴェネツィアがパック旅行としてビジネス化するあたりが大変興味深い。

    | 世界平和 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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